略して「まさか?」

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アビス深部へ行ってきた 〜Deep in アビス語り イベントレポート〜

2017年11月26日
日本橋コングレスクエアにて行われたイベント、
Deep in アビス語りに参加してきました!!




実はこのイベント、抽選に当たらないとチケット買えなかったんですよ
自分、抽選が必要なイベントのチケットとか、今まで買ったことなかったんですけど
競争率高そうだし、基本当たらないものと思ってダメ元で申し込んで見たら…


一次抽選で見事当選!!


嬉々としてチケットを引き換え、観覧に行ってきました!


■開場前に物販


WEBラジオのCDが会場で先行販売!
収録内容はWEBで配信された1〜9回分と
原作のつくし先生がゲストの録り下ろし回

こちらはこれから発売される商品なので、ここでの感想は控えます!
一般販売は11月29日から!


物販列のすぐ脇には、レグ・リコ・ナナチがお出迎え!
…してくれたんですが、列が本当に近すぎて、正面に回れず、
あんまりうまく写真撮れませんでしたw


ちなみに各パネルには、それぞれの声優さんによるサイン入りでした!


公式のツイッターで、もうちょっと綺麗な写真があったんで
正面から見たい方はこちらをどうぞw


そんなこんなでいよいよ入場!
ちなみに自分の席は、ちょうど真ん中らへんの列の右寄りで
ステージがあまり高くなく観客席にも段差がないので、
出演者の方が座っていると、あんまり顔は見えませんでした

しかし遠くからなんとか拝見したキャスト3名は美女揃いでしたw


■出演者
ナナチ役 井澤詩織さん(司会進行)
リコ役 富田美憂さん
レグ役 伊瀬茉莉也さん
プロデューサー 山下愼平さん
副監督 垪和等さん

Skype出演:音楽担当 Kevin Penkinさん

生き霊出演!?:原作 つくしあきひと先生



■イベントハイライト

OP
初手からナナチの「んな〜」
会議室みたいな会場→「ようこそ企業説明会へ」


アビス語り 〜前半戦〜
第1話から放映順に、制作ウラ話や好きなシーン等について話が展開

最初のテーマは『黄瀬さんありがとう』
「イキナリ深すぎません!?」

キャラデザの黄瀬さん「忙しいから本編はやらないよ!」
→最終的に、第1話作画監督として全部やってくれたw
→1話が超クオリティになりすぎて、以降めっちゃ苦労した

Q.黄瀬さんってどんな人?すごいの?
A.攻殻機動隊全シリーズ、君の名は、ひるね姫など手がけた
 アニメーターピラミッドの頂点にいる人


・垪和さんの仕事
Q.助監督は聞いたことあるけど、副監督って何するの?
 (メイドインアビスには助監督と副監督の両方がいる)
A.助監督は文字通り監督を助ける作業をする。
 副監督は今日みたいに監督が来れない時に代わりに来て話をする人w
 監督と普段からコミュニケーションをしてこういう場で意思を伝えるクローンみたいな役割?



・1話ラストの町並みシーン

Q.建物の形に合わせて影が動いているけど、どうしてるの?
A.上がってきた背景をもとに影の動画を描いた
 (明るい背景と影になってる背景を描いてもらい、影の動きのマスクを作った)

Q.影の動画作成にかかった時間は?
A.2〜3時間
→一同「えぇ〜!?(早い!)」
→山下P「早いって思いましたけど、尺1秒くらいですからね?」


・奈落見取り図

Q.原作は見取り図を書くのに40時間くらいかかったらしいけれど、アニメでは?
A.アニメスタッフで描こうと思ったけど「無理だ!」となって先生からデータをもらった
 先生の絵は白黒だったので、描かれているものがどんなものなのか
 先生に質問責めしながらアニメスタッフが色をつけた


・星の羅針盤


Q.OPで重要そうに出てきたのに速攻無くしたけど?w 何か先生に設定を聞いたりしてますか?
A.何かしらのために何かしてるって言ってたと思います(あやふや)


・原生生物

Q.原生生物の描写が特殊ですけどCGですか??
A.原生生物(特に、ベニクチナワ・ゴコウゲ・オットバスあたり)は
普通は線画から描く所を、線を描かずに油絵のように直接色を塗っている
他の絵と合わせるため、後から塗った絵を輪郭抽出して線を足している
ちなみにBD下巻のオットバスは放映版からさらにリテイクされているらしい

・レグはブリーフ派!?

山下P「レグは最初からパンツを履いていたのか?孤児院でパンツを履くようになったのか?
気になりますよね!気にならない?気にならないならいいです…」


・火葬砲

Q.「火葬」って入ってるけど、後々のミーティのことを意識してつけた名前なのかな?
A.つくし先生が「偶然です」って言ってましたw

レグのマントがバタバタたなびくシーンは伊瀬さんのお気に入り
富田さん"インシネレーター"って言いにくい、めっちゃ練習した


・お尻丸出し

実は当初、お尻を詳細に描きすぎてNGが出た
リコという人物を表すに当たって、包み隠さない描写はしたかったが
「エロい」印象を与えると、伝えたいことが違ってしまうので、シンプルな描写に変更した


・マルルク可愛い

「性別がどっちとか関係ない!かわいいは正義!」

6話を担当した副監督
「6話で伝えるのは”オーゼン怖い・マルルク可愛い”、あとは次の話数の人に任せる」

※山下Pは『マルルクの1日』をアニメ化したいくらいマルルクが好き
「マルルクの裸釣り、原作のカバー下にはあるのに、なんでアニメにないの?」

「マルルクのどういうところが好きなんですか?」
山下P「えぇ〜…(恍惚とした吐息)、可愛くないですか?」
「十分ですw」

・ライザとオーゼン

山下Pはライザのシーンを単行本で見てアニメ化を決意→竹書房にオファー
オファーしたのは単行本2巻発売当時なので、2014年の年末ごろの事らしい

井澤さん「マルルクかわいいテュフフ的な話はしなかったんですか?」
山下P「後半はしてたかもw」



前半はここまで、息抜きにこのコーナー

富田飯!!
ラジオでおなじみの人気コーナー、まさかの生実施w

調理するメニューは、『ジュースのようなスープのような』(富田さんのさじ加減次第w)

用意された材料
クッキー、チョコ、いちご、りんご、玉ねぎ、ちくわ、
ゴーヤ、ピーマン、きゅうり、大葉、小松菜、よくわかんない葉っぱ
わさび、からし、生姜、はちみつ などなど
オレンジジュースや、オーゼンさんご用達のおいしい牛乳もあるよ!

調理器具:ジューサー

ちなみにレシピは一切なく、本当に富田さんのさじ加減次第

井澤さん「バナナもってこいって言ったじゃん!」
富田さん「マシュマロとかありますよ?」
井澤さん「甘さが違う!!」

(富田さんの調理を見て)
井澤さん「食べ物に対する敬意がない!」

富田さん「入れて欲しいものとかあります?」
伊瀬さん「入れて欲しくないもの言っていい?」
伊瀬さん「玉ねぎ ピーマン ゴーヤとかは入れないで欲しいよね」

富田さん「野菜入れたいけど、きゅうりなら影響は少ないかな?」
垪和さん「富田飯が守りに入っていいのか?」
富田さん「入れろってことですね!?」
ピーマン・ゴーヤ・大葉投入

ジューサーで混ぜた汁に、最後にマシュマロを浮かべて完成!

完成した料理
見た目:ぱっと見はチョコドリンク、緑のものが浮いている
:土気色(10話のリコの顔色)
匂い:くさい、プラスチックが焼けたような匂い

副監督は男気溢れる一気飲み!


副監督「一気に飲んだのでよくわかりませんでした」
山下P「歯ごたえがある」
伊瀬さん「ゴーヤさえなければ美味しい気がする」
井澤さん「マシュマロが唇に当たる、キスしてくる
     空き地味ジュースよりはマシ…?」

伊瀬さん「リコの作ったものなら!」と残さず完飲
富田さん「私は飲めません」
    「見た目は可愛らしいのに中は…なところがアビスみたいですね!
     『アビスドリンク』と名付けます!」

山下P(食材のイチゴをそのまま食べ)「イチゴ美味しいなー」


ちなみに食品衛生法で、お客さんには提供できないらしいw



以下、後半パート!

音楽担当KevinさんとSkype生通話!
ロンドンにいるKevin PenkinさんとSkypeで生通話w
(現地時間は午前6時)

Q.メイドインアビスの曲作りで工夫したことは?
A.アビスの独特の世界観や、アビスへ潜っていく冒険を表すため
 弦楽器の音階がくだっていくメロディーを入れるなどで表現するようにした

Q.お気に入りの曲は?
A.自分の作った曲に対して、どれが好きとは言えない。
 でも、ボーカルの人がすごく良い歌を入れてくれたので、
 あえて言うならボーカル曲が好き。

Q.こうしてお客さんに向けて生メッセージを送るのは日本初?
A.世界初

山下P「BD下巻にはウィーンでの収録風景とインタビューも収録されるのでぜひ!」
Kevin「あの時はコーヒーを飲んでたので、もっとスムーズに答えられましたw」
山下P「今日はコーヒーないの?」
Kevin「この後寝るので」
山下P「朝早くにごめん!><;」

若干たどたどしいながら、しっかり聞き取れる日本語で
とても丁寧で謙虚な受け答えでした!

最後には拍手喝采の中、恥ずかしがって顔を隠す場面もあり
仕草が可愛らしかったですw



アビス語り 〜後半戦〜

・大断層(アニメ9話)

原作のつくし先生が描きたかったけど、連載ではできなかった話をアニメ化
後の連載でも、地図にこのことがメモしてあるのを見つけ、アニメスタッフも喜んだ

ネリタンタン大人気!
→グッズ展開(ぬいぐるみ登場)
→山下Pの頭に乗る


・7回チェック

アニメ10話のショッキングなシーン
テレビで放送するにあたり真っ黒になったりする可能性があり
放映してもらえるよう、放送局に何度もチェックを通した

初めに原作を見せて、絵コンテ、動画、アフレコ後など
段階を追って7回にわたって「放送していいよね?」と確認を入れた
(普通のアニメは1回しか確認しない)

キャラが傷つくシーンも、快楽で傷つけるようなものではなく必要なシーンだということを熱弁
結果、変にぼかされたりすることもなく、作った通りに放映できた


富田さんは注射が大嫌いなのに、「この時のリコの痛みに比べれば」と考えて
インフルエンザの予防接種が全く怖くなくなったらしいw


・ナナチ登場

ナナチは当初の井澤さんのプランよりも「もっとゆっくり話して」と言われて
意図がわからず、つくし先生に相談したところ
「ナナチは、ミーティなど他人に優しく語りかけることに慣れているから」というヒントを貰い
情の深さを出すためと納得した

ちなみに10話の登場シーンは、当初もっとギャグテイストで演じたけど
「ナナチ側もレグ達に対して警戒している」ということを表すためシリアスに演じた


・ミーティの声

ミーティの声の収録はナナチの声を聞いて会話する訳ではなく、
喜多村さんが一人、何もないところでミーティの声だけを延々録った
一方通行のやりとりを表しているようでそれも切ない…

ちなみにミーティの声は加工して使うつもりだったけれども
「それっぽく演じて見て」という監督の指示に、
喜多村さんが「それっぽく」演じたところ
もう完璧だったので加工なしで使うことになった


・ナナチのお願い(最終話)


(スライドが表示されただけで会場からため息がこぼれる)

川で釣りをしているシーンは、
ナナチはレグの方を見ずに、空中の遠くの方を見ている意識で演じるよう指示があった


13話はミーティの"死"の直後には、
リコが目覚めご飯を食べるという"生"を意識するシーンが来ている
レグと目を合わせて安心して「レグ、おはよう」というまでの間や息なども注目!


伊瀬さん「お風呂シーンでの「喉が乾く」というセリフが男の子の感覚ではじめよくわからなかったけれど可愛い!」




・最終話特殊エンディング(電報船を飛ばすシーン)
(会場にこの時のBGMが流れ始める)「曲だけで泣いちゃう」


原作に無いシーンだが、つくし先生と何度かやりとりして実現
このシーンだけで、アビスの世界観が全て観られる
ナキカバネの子育てなど、自然の摂理も意識させている

製作陣のこだわり

最後にナットが電報船を拾った場所は

最初にリコとレグが初めて出会った場所




■続きは…?


13話の先行上映会の時には「皆さんのお力をください」というスライドが表示
山下P「ボン様からメッセージがあります」


会場のスクリーンにボンドルド登場!!(↓この動画)



イベント会場の並んだ客席の前のスクリーンに表示されたので、
最初のシーンは、本当に並んだ我々の前にボンドルドが現れたような状態になり、
会場の一体感は凄まじかったですw
鳥肌めっちゃ立ちましたw



そして・・・





「続編制作決定」の文字!!






キタ━━━(゚∀゚)━━━!!






いやもう会場の盛り上がり凄かったですw


先行上映会の時の「みなさんの応援が必要」という趣旨のスライドから、
こんなにたくさんの方々に応援いただけるとは…」と始まるムービーなので、

先行上映会から今まで頑張って、ついに成し遂げた我々ファンを
労う&感謝するようなメッセージになっているのがズルい!w

ラストのセリフも、アニメ放映版の時のセリフをアレンジしてあり
「ナナチ」は「みなさん」に、
「是非ともまた会いたいですね(希望)」は「是非ともまたお会いしましょう(確定)」などなど
状況に合わせて細かく変更されてるのなんて、本当にニクイ演出ですね!w


実はこの発表、キャストの皆さんにも伝えられていなかったようで
井澤さんや富田さんも感極まって泣いてしまい
ティッシュを要求する場面もありましたw

というか白状すると自分も泣いたw


山下P「まだ『制作決定』というしか発表できないんです」
副監督「詳細未定…」
山下P「未定じゃ無いです!御社の社長とこれから相談ですけど」

そんな驚きの発表を経てとうとうエンディング


■最後の挨拶(超意訳)
副監督「仕事が決まりました」
山下P「『マルルクちゃんの1日』という野望達成のためにもっと応援してください」
伊瀬さん「プルシュカに会える!覚悟を決めないといけない!」
富田さん「さらにパワーアップしたリコを届けられるよう頑張る!」
井澤さん「まだナナチの声帯で居られるとは!あんま喋ると泣く…!!」


そんな感じで、イベントは幕を下ろしました。

参加する前は、ラジオの延長みたいな感じで
ほぼ感想とか「このシーン好きなんですよー」的な話になるのかなー?とか思っていたら…

キャストやアニメ制作のウラ話満載だし、
Skypeで音楽制作の話まで聞けたし
自分の期待を遥かに超える、
本当にイベントのタイトル通り"Deep"なアビス語りでした!

このイベントに向けて、アニメを見返していたので
放映順にウラ話を展開していくアビス語りは、イメージもしやすく
聞いて居て本当に興味深い話ばかりでしたw

さらには、会場の人たち、ひいては主要キャストの3人と一緒に
サプライズの続編制作決定の発表に立ち会えて

本当に濃密で幸せな時間でした!


あんまり上手にまとめられないので
半分箇条書きのような書き方で、無駄に冗長なイベントレポートを書いてしまいました。
(というか本当は、とりあえず記憶が新しいうちに箇条書きで列挙しておいて
あとで自分の感想とかも交えて体裁を整えるつもりだったけれど
一時保存に失敗して大半が消えたので、そこまでする気力が湧かなかったw)

行けなかった方は少しでも雰囲気を感じられ、
参加された方はイベントを思い出す一助になれば幸いです!

もし参加された方が読んでいたら、
補足とか実際の言い回しとか近くで見れた方は出演者の表情とか、
あるいは普通に思い出話とかコメントしてくださると嬉しいです。


そんなわけで、

とっても楽しかったです!(小並感)